柘植は印材の中では比較的安価になりますが、耐久性に関しましても水牛や象牙に比べますと弱くなります。
新品の状態が最も強い状態で、年数が経つにつれ朱肉の成分によりだんだんともろくなっていきます。但し「欠け」という面で考えますと重量が軽い分、落としても欠けにくいという印象がございます。
もちろん印面の枠の部分は印鑑の最も弱い部分ですので落としどころが悪いと印材の種類(チタンは例外)に関わらず欠けてしまう可能性がございます。
柘植の印鑑のお手入れにつきましては、上記の通り朱肉に弱い面がございますので、印鑑のご使用後にはティッシュや布等で朱肉を出来るだけ綺麗に拭いていただくという事になります。
水は印材に染み込み悪影響が出ますので、水で洗ったりは絶対にしないで下さい。
登録用の印鑑としてお使いいただくのであれば、印鑑の使用頻度が少ない方向けの印材と言えるかもしれません。
世間では柘植は安物?というイメージがあるかもしれませんが、温かみのある控えめな感じで、私は好きです[:にひ:]
ただ、表面にニスを塗っていない本柘植は、朱肉や汚れが着いてしまいますと取れませんので、印鑑の彫刻時や取り扱いにはすごく気を使います[:ぎょ:]
印鑑 お手入れ方法 ~柘植(つげ)~
コメントを残す